腸閉塞の激痛で病院に出戻り。痛みの過呼吸で指先,腹部,顎のしびれ

10月8日、日曜日。
朝、「お母さん、病院に連れて行って」という声で目が覚めました。

 

3日後(10/11)の手術(2期)のために
取りあえずの入院手続きをしたあと、
その後の三連休は外泊許可をもらって
自宅に帰っていたうーしー(息子。30代前半独身)でしたが、
お腹がメチャメチャ痛むようです。(吐き気もあるようです)

 

「これはヤバい」と一瞬ではね起きて、
髪もとかさず、化粧もせず、パジャマに近いホームウェアのまま、
すぐに車のエンジンをかけて、
うずくまるうーしーを後部座先に乗せて病院に向かいました。

 

残存直腸の出血かと思ったら、
(本人曰く)腸閉塞の症状のようで、
明け方の2時から痛んでいたとのこと。

 

ですが、腸閉塞は開通(ストマへの排便)さえしてしまえば、
何事もなかったかのように回復するので、
うーしーも様子を見ていたようですが、一向によくならず、
朝の6時の段階で、病院に行かないとダメだと思ったようです。

 

取るものも取りあえず速攻で家を出たので、
病院にはAM7:00には着きました。

 

 

それにしても、腸閉塞の痛みというのは本当に辛そうです・・・
苦しくてずっとうなっています。
眉間にしわを寄せたまま、病室のベッドの上で
何度も足を動かすうーしー。

 

車で病院に向かっている時に、病棟には連絡済みでしたが、
まだ何の処置もされず、
病室で苦しんでいるうーしーを見ていると、
こちらがつらくなります。

 

うーしーが、耐えかねてナースコール。
「痛みが・・・増してきました」

 

 

看護師さんが来たものの、「今、また来ます」と言ったきり、
なかなか来ないので、普段、穏やかなうーしーも、さすがに、
「何やってんだろ」と、苦しい息で吐き捨てるようにつぶやく。

 

看護師さん、早く来て。
早く来てよ。

 

少ししてから、うーしー、二度目のナースコール。
「手がしびれてきました」

 

手先やお腹周りやあごがしびれてきたようです。
えー、これって、ちょっと、大丈夫なの?
あとでわかりましたが、痛みで呼吸が増すと、
過呼吸になって、しびれてくるのだそうです。

 

やがて少しして、看護師さんが点滴の処置をしてくれました。

 

点滴は鎮痛剤のようです。
「ア」のついた輸液と「生理的食塩水」と書かれた輸液でしたが、
うーしーが苦しんでいる最中はさすがに写真やメモ書きするなど、
この状況では、さすがにそこまでは、気が回りませんでした。

 

看護師さんが、「ドクターも早めに到着するそうですから」
と、言ったのかな。(よく覚えていない)
こういうときって、記憶が曖昧で、
書き留めていないと、一字一句は曖昧なものですね。

 

でも、ドクターが早く来て診てくれるんだと思ったら、
少しは安心しました。
うーん、安心というよりも、一刻も早くこの激痛から、
解放してあげたいという思いです。

 

それにしても、点滴をしてもらったのに、
しばらく経っても痛みが改善せず、うーしーは、
「全然効かない」と苦しそうに言っていました。

 

うーしーを見ていると、たまに眠りに落ちるのか、
少しの間だけ、穏やかな表情が続くときがあります。
点滴するまでは、ずっと険しい表情で痛みに耐えていたので、
少しはよくなったのでは?と思い、
「楽になった?」と声をかけてみると、「少しは」という返答。

 

時計を見たら、もうすぐAM9:00でした。
今日は長期戦だと思い、朝ごはんを買ったり、
車で使っているスマホの充電器を持って来ようと思い、
うーしーに断って、病室を一度離れました。

 

こういうときって、汁物がすごく食べたくなる。
売店は9時開店なので、すでに開いていましたが、
カップ麺を買ってもお湯まではサービスしてくれないので、
一度駐車場を出て、近くのコンビニでカップ麺の朝ご飯。

 

 

朝に寝起きのまま、そのまま、
すぐに身づくろいもせずに出かけてきたので、
車内で鏡を見たら、髪は思い切りバサバサだし、顔もひどいし、
「このままじゃ、絶対、私、変人扱いされるかも?」と慌てて、
ほつれた髪をピンで留めたり、化粧をしたりして、
病室に戻る途中で、うーしーから着信とラインメッセージが、
入っていることに気が付きました。

 

「開通したので、タイミングいいとき病室戻ってきて下さいm(_ _)m」

 

あららら、全然、気が付きませんでした・・・

 

病室に戻ったら、うーしーがベッドの上に座って、
何事もなかったかのように、荷物の整理をしていました。
腸閉塞って、便がストマから出始めると、
本当に、今までの激痛がうそのようになくなり、
すぐに普通に戻るんですよね。

 

 

あとでうーしーに聞きましたが、開通する瞬間って、
患者さんは自分でわかるんだそうです。
詰まっている患部(そこが痛い)にゴビゴビって音がして、
「あ、便が通り始めた」という感覚があるそうです。

 

便が開通して腸閉塞の激痛が消えたうーしーは、
またいつも通りの穏やかでやさしい表情に戻っていて、
「直りました。お騒がせしました。ありがとうございます。」
なんて言っていましたが、私もこれでひと安心しました。

 

うーしーは、痛みが最大級にひどかったときにレントゲンを撮り、
その後、CTスキャンも撮り、それを確認してみないと、
それだけでは腸閉塞の判断がつかないとのことでしたが(ドクター)、
本人は、今までの腸閉塞と同じ症状なので、そう思っています。

 

いま思い当たる原因としては、
前日の昼ご飯に少し「食べすぎたかな」と思った瞬間があったようで、
入院先の病院から一時帰宅したときに、
(普段は家族の車での送迎ですが)公共交通機関をつかって、
自力で帰って来たので、帰宅後に少々お腹がすいてしまい、
いつもよりも多く食べてしまったのかもしれないそうです。

 

*    *    *    *

 

激痛がなくなって、うーしーが普段通りに戻ったので、
私はいったん家に帰り、あらためてうーしーの本格的な入院準備をして、
夕方に再び、夫と二人で病院に行きました。

 

詰まっていた便が開通して、
腸閉塞の激痛と吐き気から解放されたうーしーでしたが、
その後、ストマ(人工肛門)から便がとめどなく出続けたようで、
便が装具からあふれてしまい、
シーツからパジャマに至るまで、大幅に周囲を汚してしまったとのこと。

 

二度目に病院を訪れた夕方は、うーしーから洗濯物を受け取り、
洗濯を先ほど終えて(風呂場でシャワーでジャージャー落としてから洗う)、
激動だった今日1日を終えようと思います。

 

決して、こちらが思うように、順調にスムーズにはいかない、
潰瘍性大腸炎の大腸全摘手術。
安心は禁物と、思い知らされた一件でした。

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