お父さんお母さんは若い入院患者さんのスマホを取り上げないで
うーしー(息子。30代前半独身)と同じ病室に、
高校生ぐらいの若い男の子の患者さんが入って来たそうです。
どうやら盲腸みたいです。
昨年2か月半、今年は大腸亜全摘で約二か月間入院した
うーしーの様には長引かないと思いますが、
入院してすぐに、お母さんが男の子に
「これ、持って行くからね」と叱るように告げて、
スマートフォンを没収して帰って行ったそうです。
そのお母さんは、きっと、
息子さんが普段からスマホばかりいじっていることを、
快く思っていなったんでしょうね。
うーしーはそのとき、大腸亜全摘の術後で、
腸閉塞の吐き気や腹部の激痛と戦っていて
自分が苦しくて仕方なかったため、
先生の説明を聞いて不安を募らせているその男の子に
(盲腸ぐらいでガタガタするんじゃないよ)と、
つい、意地悪な気持ちを持ってしまったそうですが^^、
スマホを取り上げられてしまったことに対しては、
メチャメチャ同情して心から気の毒に思ったそうです。
その話をうーしーから聞いて、私も思わず同情。
2人で、「それは可哀そうだね」なんていう話を、
今日は、食卓でしました。
痛い時も苦しい時もしんどいときも、
うーしーの気を紛らわせてくれるのはLINEゲーム(ツムツム)だったし、
回復してからは、何もできない退屈な時間を埋めてくれるのも
スマートフォンでした。
(点滴やドレン管や粘液瘻の管で身動きが取りにくく、雑誌などは読みにくい)。
入院の後半は、同室のお年寄り2名(要介護)が、
夜中に交互に頻繁なナースコールをして、
そのたびに看護師さんがトイレの介助にやってきて、
話し声や物音で、寝ては起こされ、寝ては起こされ・・・、
夜に眠ることが出来ず、目がすっかりさえて、
眠りに付けないときにも、スマートフォンが心の友でした。
もし、私が入院しても、
回復して体が自由に動けるようになるまでは、
きっと、スマホばっかり見ているだろうな・・・
なので、私もそれには同情。
未成年の方のスマートフォンは、
料金を保護者の方が支払っていると思うので、
(そうでなくても治療でお金がかかるのに)
入院中に長時間スマホをいじられたらたまらない、
といったところかなぁ、と、親としては思うけど、
個人的には、逆に入院時には必須じゃない?
と、思う気持ちも。
ですが、それもこれも、うーしーが成人で、
経済的にも私達両親から自立しているから、
(スマホ代も入院費も自分で払っている)
思える事かもしれませんね。
うーしーが、高校生ぐらいのときは、
うちもあれこれ事情があり、
家計的に非常に苦しかったので、
こればっかりは、そのお家の事情にもよる、
というところなんだと思います。
でも、毎日、痛みと戦っている
うーしーの気を紛らわせてくれる
唯一の意欲と楽しみがスマホだったので、
自分もなんだかかわいそうになって、
今日はそのことを、ちょこっとブログに書いてみました。