(はは)残存直腸切断・肛門摘出の手術日前夜。
明日はうーしー(息子。30代前半独身)の手術日です。
当初の予定では、手術を3期に分けて、
①大腸亜全摘と人工肛門増設 ②回腸嚢造設 ③人工肛門閉鎖
の予定でした。
が、うーしーが永久ストーマで行くことを決めたため、
3期手術ではなく、2期手術になり、
明日の手術で一応、終了ということになりました。
今日は本人と家族への手術に関する説明ということで、
17時過ぎの来院を要請されていたのですが、
仕事を終えて病院に到着すると、
執刀医の先生に臨時手術が入ったとのことで、
複数の看護師さんから、
「説明は遅くなる。もしかしたら21時、22時もあるかも」
という話を伺いました。
説明が遅くなるのは構いませんが、
それよりも、夕方過ぎの臨時手術では、
ドクターが疲れるんじゃないか?
明日の手術に影響が出る事だけが心配で、
息子も私も、早く今の手術が終わってほしい、
と、願いました。
ドクターだって人間ですから、
前夜の仕事(手術)の状況によっては、
翌日、集中力が欠けることがあるんじゃないか?
なんて、ふと、思ってしまいます・・・
LINEゲームなどをしながら時間を潰していると、
うーしーがトイレに行っている間に先生が病室に来て、
「お待たせしました」と声をかけてくれましたが、
うーしーのベッドが空だったため、
「戻ってきたらナースステーションに声掛けして」とのこと。
しばらくしてうーしーが戻ってきたので、
2人でナースステーションに行くと、
部屋の奥で先生が、一瞬目をこすっているのが、
私だけに見えました。
きゃー、先生、頼むから今日は絶対早く帰って、
十分睡眠を取ってください!
今まで、先生の体調なんて気にしたこともありませんでしたが、
こういうときは、気になってしまいますね。
逆に言えば、お医者さんって患者さんにこんな風に見られるのだから、
健康に気を付けなければいけないし、疲れた様子も見せられない、
ハードがお仕事だな、と思いました。
個室に入り、先生から手術の説明。
合併症に関して、100人に1人、1000人に1人、1万人に1人、
などという統計的な確率を聞かされても、
その「1人」になったら・・・というのが家族の思いであり、
安心と不安が入り混じる思いで説明を聞く。
うーしーは、どうやら、
退院後の腸閉塞の原因と思われる(あくまでも予想)
腸の癒着が少しあるようで、
それが原因と思われる場合は、
明日の手術で、はがすとのこと。
でもねー、それはそれとして、
手術後に腸閉塞が起こる割合は10%らしいので、
結構高いんですよね・・・
ほかには、輸血の説明、輸血からつくってなんとかいう製剤の説明、
うーしーが本人箇所、私が同席者の箇所にサインして、
説明は終わりました。
明日、私は欠席できない仕事なので、手術時間には立ち会えません。
しかも、県内とはいえ少々遠方で、妙に不安。
多数の人に迷惑をかけるのを承知で、
仕事をキャンセルすべきだったかのか・・・
こういうとき、個人事業主は本当に判断に迷います。
何よりも家族を最優先にすべきだったのでは?
そんな思いも、まだ・・・・・・
プロなら仕事を全うすべきかもしれませんが、
震災を経験している被災地の人は、
たぶん、皆、私と同じように思うかもしれません。
これを書いているうちに、日付が変わってしまいましたが、
明日(正確には今日)は、早起きです。
朝のうちに、うーしーに会ってから仕事に行きたいのです。
手術に100%という言葉はないので、
どんな手術でも不安は残りますが、
大勢の人が受けている生死にかかわらない手術なので、
腹を決めて、そろそろ休もうと思います。
以下は図解を書き込みながら先生にいただいた、
「手術説明書・同意書」です。
前回はパソコンで打ち込んだものでしたが、
今回は手書き・・・直前まで手術を行っていたから、
先生も時間がなかったのかなぁ・・・
外科のドクターって本当に大変なんだな、って思いました。
ほかにも万が一の大出血に備えた輸血の説明・同意書と、
「血漿分画製剤の使用に関する説明書」(同意書)の説明を聞き、
そちらのほうは、うーしーだけのサインでいいみたいでした。